
この記事は「シカケ株」
シリーズです。
企業の戦略から株を
読み解きます。
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最近かなり気になるニュースがありました。
川崎重工業(7012)が、
天然ガス由来の水素から
ガソリンやナフサを製造する技術
を提案しているそうです。
しかもこれは、一時的なナフサ不足の解消というだけではありません。
◼️ “脱・中東依存”
◼️ “ナフサの安定供給”
◼️ “脱炭素”
まで関係してくる可能性があります。
正直、このニュースを最初に見た時、
水素って車の新しい燃料とか燃料電池系の
イメージだったけど、ナフサまで作れるの?
と思いました。
でも調べていくと、これかなり“シカケ株”っぽい話でした。
今回は、
を、初心者向けにやさしく解説していきたいと思います。
ナフサって何?
ナフサは簡単に言うと、
石油から作られる“超重要な原料”
です。
あまり聞き慣れない言葉ですが、
実は私たちの生活のさまざまなところに使われています。
例えば、
などです。
かなり身近な存在じゃないですか?
つまり、“モノづくりの土台”です。
ポテトチップスで有名なカルビーがポテチのパッケージを白黒にして話題になったのが記憶に新しいですよね。
あれは、インク代を節約するための施策という訳です。
まぁ話題作りという企みもありそうですが…
なぜ今、ナフサ不足が懸念されるの?
日本はナフサのほとんどを
中東など海外からの輸入に頼っています。
つまり、海外情勢にかなり影響されやすいということです。
例えば、
こうした問題が起きると、
日本の化学産業全体に影響が出ます。
今あげた問題は2026年の5月現在には、
すべてが起きてしまっていますよね。
つまりナフサ問題は、
単なる“石油の話”だけではなく、
日本のモノづくりを中心とする
日本の経済安全保障にも関係がある訳です。
川崎重工が見ている未来
そしてナフサ不足に直面している現在、
川崎重工業が提案しているのが、
原油に頼らず、天然ガス由来の水素でナフサを作る技術
というわけです。
川崎重工では世界第4位の天然ガス埋蔵量を誇るトルクメニスタンにおいて、天然ガスから水素を抽出し、それを合成してガソリンを製造する大規模な商業プラントを建設・納入した実績があります。
つまり、水素からナフサを作る技術は
完全な“夢物語”ではなく、川崎重工の既存技術を応用して実現の可能性が見えているということです。
なんで“水素”に目をつけたの?
水素って最近かなり注目されていますよね。
水素を利用する技術は、使用時にCO₂を出さず、水しか出さないので次世代のクリーンエネルギーや、脱炭素社会の切り札として注目されています。
代表的なものは、車や家庭用の燃料電池や、水素を直接燃料として燃やす水素エンジン、水素発電などがあります。
でも、水素はそれだけじゃありません。
実は、エネルギーを運ぶことに適しているという特徴があります。
電気はそのままだと大量輸送や長期保存が難しい代物ですが、その点水素は、液化・圧縮・化学変換することで、大量輸送しやすくなります。
川崎重工は以前から
水素の研究に力を入れていて、
特に、液化水素の大量輸送が有名です。
💡液化水素とは?
マイナス253℃まで水素を冷やすことで液体にできます。
体積がかなり小さくなるので、大量輸送できます。
つまり、エネルギーの輸送コストを抑えることにも繋がります。
川崎重工がやろうとしていること
川崎重工が目指しているのは、
単なる“水素機械メーカー”ではなく、
水素サプライチェーン全体を押さえることに見えます。
- 作る
- 液化する
- 運ぶ
- 貯める
- 使う
この流れをすべてやれるようにしていきたいのではないかと思いました。
これは、かなりスケールが大きい事業です。
そのため、もちろん課題もあります。
例えば、
実際、水素は理想は大きいけどコストが課題という声もあります。
だからこそ、技術だけで終わらないかは
投資家として、今後かなり重要なキーになってきますね。
株価・業績
ここで、川崎重工の現在の株の情報を見ていきましょう。
⭐️銘柄情報
株価:3,094円(※執筆時点)
配当:40円
配当利回り:1.29%
優待:ー
優待等はなく、配当利回りは1.29%なので
優待・配当目当ての投資だと物足りない印象ですね。
ただ、重工系の銘柄は人気で株価の成長幅が大きいので、値上がり益メインで狙うと良さそうです✨
📊業績
売上:2兆3,112億6,700万円
営業利益:1,451億300万円
PER:23.51倍
ROE:13.68%
売上収益は前期比8.5%増
事業利益は前期比1.4%増
当期利益は前期比22.9%増と増収増益を達成しました。
決算資料によると、航空宇宙システムやエネルギーソリューション&マリン事業が好調で、全体の業績を牽引しているようです。
2027年3月期の連結業績予想は、
売上収益が前期比10.8%増の2兆5,600億円
事業利益が前期比17.2%増の1,700億円
当期利益が前期比1.7%増の1,100億円を見込んでおり、航空宇宙システム事業や精密機械・ロボット事業の増収が予想されています。
これに水素のナフサ開発が加われば、
大きな成長となりそうですね。
もし、ナフサが完成したら?
① 中東依存を減らせる可能性
今の日本は、原油・ナフサの海外依存が
かなり高く、中東地域に集中しています。
でも、水素由来のもので代替できれば、
調達先を分散できる可能性があります。
安定的な物資の供給を維持するためにも、
日本のモノづくりのさらなる発展のためにも
経済安全保障的にも大きいですね。
② 脱炭素につながる可能性
もちろん完全ゼロではありませんが、
従来の原油依存よりは
CO2削減につながる可能性があります。
最近は、「脱炭素しないと輸出競争で不利」という流れも強くなってきています。
つまり、環境対策=競争力になりつつあるので、その波に乗り遅れないためにも大事なテーマですね。
③ “日本の製造業”を守る可能性
ナフサは化学産業の土台です。
つまり、もしこのまま供給不安が進むと、
事業の存続危機にまで影響が広がります。
この課題を解決するためにも、
ナフサ不足の解消は必要なテーマなんです。
ちゃん株さんはどう見る?
今回の件は単なる技術のニュースではなく、
“日本のエネルギー戦略”
そのものに関わるテーマに見えます。
特に面白いのは、水素を「化学原料」に変えて利用しようとしている点です。
つまり、“エネルギー”としてだけでなく、
科学原料としてその先にある”産業そのもの”を支えようとしている感じがあります。
株目線で言うと、今回の話はすぐに利益に繋がるというよりは “将来テーマ”に近いです。
でも市場は「未来の期待」を先に織り込んで動くことがほとんどです。
特に最近は、
こうしたテーマ株が注目されやすいです。
川崎重工も、防衛・水素・インフラという
国策テーマを複数持っています。
なので今回の提案も、“未来への布石”として市場が見ている可能性があると思います。
まとめ
川崎重工の”水素からナフサを作る提案”は、
こうした複数テーマが重なっています。
まだ実用化までの課題はありますが、
もし開発が進んでいけば、日本のモノづくり構造に大きく影響する可能性もあります。
今回の川崎重工の提案は今後の日本にとってかなり大きなテーマかもしれませんね。
✔ バズ株では“結果”を見る
✔ シカケ株では“意図”を読む
この2軸で企業を追っています。
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