「決算って大事って聞くけど、
正直何を見ればいいかよくわからない…」
「難しそうでつい避けちゃう」
そんな方に向けて、この記事では
決算の読み方を初心者向けに解説します。
ちゃん株さん自身中長期投資がメインなので
実際に投資する時に見るポイントを
詳しく解説していきたいと思います。
この記事は、特に
・配当や株主優待をメインに投資したい方
・中長期でゆっくり資産を増やしたい方
に向けて、実際にどこを見ているのか
ポイントをまとめています。
配当・優待・値上がり益の「三兎」を
追うための決算書の読み方を
難しい用語はできるだけ使わずに、
わかりやすく説明していくので
ぜひ最後までご覧ください。
決算とは?
決算とは、会社の1年間の成績発表と
考えてもらえれば大丈夫です。
主に使うのは、以下の3つの書類です。
- 損益計算書(PL)
→いくら稼いだか?(成績表) - 貸借対照表(BS)
→財産はいくらあるか?(健康診断書) - キャッシュ・フロー計算書(CF)
→現金の流れはどうか?(家計簿)
これらをまとめるのが決算というわけです。
もっと詳しく説明すると、
どれだけ稼いだか売り上げを計算
→経費を差し引いて利益を確定
→税金を計算する
というプロセス全体のことですね。
株は「今だけでなく将来どうなるか」で
動くことが多いので、決算を確認することが非常に大切になります。
決算は年に何回ある?
決算は3ヶ月ごとに発表される(四半期)と
1年のまとめの(通期)があります。
例えば3月決算企業の場合、
◇第1四半期(Q1):4-6月の3ヶ月の結果
◇第2四半期(Q2):4-9月の6ヶ月の累計
◇第3四半期(Q3):4-12月の9ヶ月の累計
◇通期(Q4):4-翌3月の1年間の合計
の年4回企業の状態を報告しています。
四半期決算は3ヶ月ごとの途中経過を
通期決算は1年間のトータルの成績を
発表するので投資家はその決算を参考に、
銘柄の分析を行います。
短期と中長期の決算の見方の違い
まずは簡単に投資スタイルの違いについて
数秒から1年未満という短い期間で
金融商品を売買し、価格変動による
利益を狙う投資手法です。
スキャルピング・デイトレード・スイングトレードのことを指します。
一般的に、数年単位の長期間で
株式や投資信託などの資産を
保有し続ける投資手法です。
日々の価格変動を気にせず、
企業成長や配当による長期的な複利効果を狙う堅実な資産形成スタイルです。
決算の見方は短期売買の人と違って、
中長期投資では少しだけ変わります。
■短期投資
今回の決算で株価がどう動くかに
注視しています。
短期売買は時間との勝負なので、
決算の詳細を見て分析をするのではなく
決算書の1ページ目に書かれている
売上高などの重要情報を主に見ます。
つまり、企業の将来性よりも
「決算発表直後の株価の反応」と
「市場予想とのギャップ」を重視します。
例えば、
売上高、営業利益、純利益などの数字が
すべて前年同期比よりも増加しているか。
そして最も重要なのは、
会社が発表した数字が
事前に市場が期待していた数字を
上回ったか・下回ったかです。
上振れたら株価の急騰トリガーに、
下振れたら株の売り材料になり得ます。
■中長期投資(今回のテーマ)
中長期投資では、
この会社はこれからも安定して成長できるか
つまり、一時的な数字の良し悪しより
“安定感”を重視して投資を行います。
そのため、決算資料の見方は
- 財務の健全性は問題ないか
- 売上や利益率は持続可能なのか
- 経営陣の計画や方針は無理がないか
- 業績予想の修正理由に問題がないか
などの情報を数字や文章から読み取ります。
どこを見ていくべきか
次でポイントを解説していきます👇
配当・優待投資家が見るポイント
決算書にはさまざまな情報が載っていて
結局どれが重要なんだ?と悩みますよね。
でも、全部見る必要はありません。
この5つのポイントだけ見れば、
大失敗は避けられるはずです。
①売上高と営業利益
まずは、毎年しっかり稼げているか
損益計算書(PL)に記載されている
売上高と営業利益を確認します。
企業が商品やサービスを提供することで
得た一定期間内の総収入額です。
まだ経費や仕入れ値を差し引く前で、
企業の稼ぐ力の総量がわかります。
企業が本業で稼いだ純粋な利益を示す
最も重要な指標の1つです。
売上高から、商品を作るための原価と、販売・管理にかかった費用などを
差し引いて算出されます。
💰売上が大きく下がっていないか
💰利益が安定して確保できているか
これだけで“安心感”がかなり変わります。
ただ、短期的な増減ではなく、
過去数年〜数四半期に渡って
右肩上がりで成長しているかは重要です。
売上は伸びているのに、営業利益が減っている場合は注意が必要です。
無理な値下げや過度な広告によって
売上を上げているだけという
可能性もあり得ます。
\補足/
EPS(1株あたりの利益)の指標も
中長期の投資家にとっては重要です。
💭なぜ重要なのか?
配当金や優待などはこのEPSの中から
賄われています。
なので、EPSが右肩上がりならば
将来の増配や優待の維持・拡充などが期待できるというわけです✨
②自己資本比率
いくら利益が出ていても、
財務事情が火の車ではリスクがあります。
企業の財務状況を把握するには
貸借対照表(BS)を見てみましょう。
その中でも特に大事なのは
自己資本比率(会社の財務優良度)です。
💭自己資本比率とは?
企業が持っている総資産のうち、
借金していない資産がどのぐらいあるのかを示す指標で、その企業の財務の安定性が測れます。
💡数字はどのぐらいを意識すればいい?
一般的には30〜50%あれば安定、
40%以上あれば優良企業、
70%以上は超優良企業と言われています。
⚠️逆に、
30%以下は注意が必要で、
20%以下は危険な水準とされています。
※ただし、業種の特性上、
目安の数字が変わる業種もあります。
◇製造業・卸売業
固定資産や在庫が多いため、
20%〜40%前後が平均的な傾向です。
◇情報通信・IT系
設備投資が少ないため、
40%〜60%以上と高い傾向があります。
中長期で投資するからこそ、
財務状況が安定していて
倒産リスクの少ない企業なのか
確認してから投資したいですよね。
ここの数字だけで判断するのは危険ですが、
指標の1つとして見る分にはいいでしょう。
③キャッシュフロー
企業活動によって実際にお金がいくら入り、いくら出ていったかという流れのことです。
損益計算書の利益は帳簿上の数字なので、
実際の手元にお金があるかどうかは別問題なんです。
そんな時に確認するのが
キャッシュフロー(CF)です。
キャッシュフローは3種類あります。
1.営業活動によるCF
2.投資活動によるCF
3.フリーキャッシュフロー
💰営業活動によるCF
本業で稼いだお金が手元にいくらあるかをここで確認することができます。
プラス(黒字)が望ましいですね。
💰投資活動によるCF
将来の利益のために、設備投資したり
システム開発や有価証券の売買などに
お金を使っています。
ここはマイナス(赤字)が通常です。
💰フリーキャッシュフロー
営業CFから投資CFを引いて、
残った自由なお金のことです。
ここがたくさんある企業は、
株主優待の拡充や増配に積極的になれる余裕のある企業ということです。
企業の現金の流れを把握できるため、
黒字倒産を防ぎ、経営の安定性や投資能力を
評価する指標として重視されます。
④配当の状況
配当目的の方はここが最も重要です。
決算の1ページ目に配当の状況と推移が
記載されていると思います。
「前年より増えているか(増配)」
「毎年増えているか(連続増配)」
「少なくとも維持されているか(累進配当)」を確認しましょう。
配当金の増配や株主優待拡充などで
株主還元に力を入れている企業は
中長期投資と相性が良いです。
\補足/
決算資料には載ってないですが、
配当性向という指標も
中長期の投資家にとっては重要です。
💭なぜ重要なのか?
配当性向とは、企業が得た利益から
どれだけを配当金として
株主に還元しているかを示す指標です
💡数字の目安
一般的には30%程度が目安とされています。
ただし、業種や成長フェーズにより
目安となる数字は多少異なります。
高い場合:株主への利益還元に積極的で成熟企業に多い傾向です。
低い場合:成長企業に多い傾向です。
株主還元よりも先に、将来の投資や
内部留保(貯蓄)に回している可能性があります。
⚠️注意点
100%超えは無理をして配当を出している可能性があります。
利益だけでは足りないので、会社内の貯蓄を切り崩しているのです。
また、さらに危険なのが
マイナスの配当性向の企業です。
企業が赤字の状態でありながら、
過去の貯蓄(内部留保)を取り崩して
配当を支払う赤字配当の状態です。
貯蓄を切り崩しているので、
その状態が慢性化すれば
いつかは貯蓄も底をつきます。
無配・減配・上場廃止・倒産などの
リスクにも繋がりかねません。
配当金は持続性が重要です。
極端な配当性向は注意が必要ですね。
⑤業績予想
最後は企業が来年どうしていきたいかが
明記されている業績予想です。
ここでは、経営陣が市場環境や自社計画に
基づいて業績の予想をします。
株価は「未来」に期待して動くものなので
たとえ今期の成績が良い結果でも、
来期の予想が「減益」「減収」だと
株価は下がる事が多いので注意しましょう。
ただし、その減益や減収が
一時的な要因なのか?
外部要因か内部要因なのか?
次第で株価が動くことがあります。
余裕があれば一緒に見ておくと安心です。
\補足/
決算書には経営成績に関する分析が
記載されています。
💭具体的に何が書かれてるか?
ここには、社長や経営陣からの
「なぜ儲かったのか?」
「今後は何が不安か?」という
生の声が文章で書かれています。
ここを読み込むことで、その企業への「信頼感」が変わります。
ちゃん株さんの実際の投資判断
ちゃん株さんが中長期投資を行う上で
判断する際のチェックリストです。
実際はこんな流れで見ています
①売上高と営業利益を見る
理想💫
→どちらも過去3〜5年右肩上がり
②自己資本比率を見る
理想💫
→40%以上で推移しているか?
③キャッシュフローを見る
理想💫
→営業活動のCFはプラス。
投資活動のCFはマイナスでも、
利益内に収まる金額まで。
フリーキャッシュは多め
④配当と配当性向を見る
理想💫
→配当利回りは3〜4%以上が目安。
配当性向は20〜60%程度。
(100%に近いと見送り対象かも…)
⑤業績予想を見る
理想💫
→来期も増収増益見込み。
基本はこの5つを押さえておけば、
大きな失敗はないかと思います。
ちゃん株さん自身もこの見方で、
これまで株をやってきていますが
「これはやらかしたな…」みたいな
失敗は経験していません。
まぁ、相場に助けられているという点は、
正直否めませんが笑
仮に暴落が起きてしまったとしても
経営基盤の安定してそうな銘柄を
しっかりと買えていれば恐れることはありません。
大抵の銘柄は株価が下落しても
時間と共に復活し、更に成長していきます。
そういうものなので
気長に株価の回復を待ちながら
配当と優待を楽しませてもらいましょう✨
決算を見るときの注意点
初心者の方がつまずきやすいポイントです。
■過去の数字に引っ張られすぎない
ここまで決算書類について話してきましたが
決算書はあくまで「過去の結果」です。
どれほど過去の結果が素晴らしくても、
これからの株価は不測の事態が起こると、
状況が一変してしまいます。
常に「今後も生き残っていけそうか?」
「株価が下がるようなことは起きてないか」
という視点を忘れずに投資に挑戦してくださいね。
■数字だけでなく理由も見る
例えば利益が下がって減収になっていても、
・新規の事業投資
・一時的なコスト増
・為替などの外的要因
などの理由がある場合があります。
数字が予想よりも上がったり下がった場合は
軽く理由を見るだけでもOKなので、
確認するクセをつけていきましょう!
◼️「特別利益」による一時的な増益
不動産を売った、他社の株を売ったなどで
一時的に利益が跳ね上がることがあります。
これは本業の力ではないため、
翌年はガクンと利益が減ることになります。
数字が急増しているときは
「なぜ増えたのか?」
を必ず文章で確認してみましょう。
決算を見てどう行動する?
中長期投資の場合はシンプルです👇
■良い場合
👉そのまま保有(または買い増し検討)
■少し不安な場合
👉保有中:様子を見ながら保有し続ける
未保有:様子を見る
■明らかに悪化している場合
👉売却を検討するか、
配当と優待を貰いつつ保有を続ける
長い期間で取引をするからこそ
「すぐ売る・すぐ買う」ではなく、
落ち着いて判断するのがポイントですね。
決算を見て株を買うまでの流れ
①決算を見る
②良さそうな会社を見つける
③株を買う
そして株を買うには証券口座が必要です。
まだ持っていない方は、
先に準備しておくとスムーズですよ。
口座の開設方法はこの記事でまとめてます。
もしよければ参考にしてみてください。
まとめ
決算書を読むことは、
その会社が自分たちの大切なお金を託すに
値するかどうかを見極めるために必要なものです。
よく知らない相手のことを信頼して
お金を預けることなんてしないですよね。
最初は数字の羅列に疲れてしまって
目が泳いでしまうかもしれません。
でも、今回紹介した中でも
まずは「売上」「営業利益」「配当金」の
3つを見るだけでも投資の精度は劇的に上がると思います。
優待で生活を豊かにし、
配当でお小遣いをもらい、
数年後には株価もしっかり上がっている
そんな理想の投資スタイルを実現するために
ぜひ次の決算発表日には、
気になる企業の「決算短信」の表紙を
めくってみてください。




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